1.未だに副業を禁止している企業が多い
賃金上昇の鈍化や会社の急な倒産など、不安定な雇用事情を考慮すると、企業は副業を認めるべきだと考えられます。
今は自分で生活を守る時代ですから、知識を得てビジネスに挑戦したり、様々な方法で収入を得ようとするのは普通のことです。
しかし、現実には未だに副業を禁止している企業が多く、ビジネスマンとして働く被雇用者の自由が制限されている状況です。
公務員であれば、中立性維持の観点から法律で禁止されていますが、一般企業に勤める人の副業は解禁されるべきでしょう。
一般企業で禁止されている理由としては、主に業務に支障をきたしたり、会社で得た技術や情報が漏洩してしまうリスクが高まることが挙げられます。
例えば、集中力が求められる仕事を本業としている人が、会社が認めていない他の仕事で休息が疎かになると、本業に問題がでてきてしまいます。
長距離トラックの運転手なら、睡眠時間が削られてしまい運転中に事故を起こす恐れが強まるなどです。
勿論、休みの日限定で短時間の副業であれば、本業で事故を起こすリスクはそれほど高まらないでしょうが、企業としては僅かなリスクであっても減らしたいと思うものです。
一方の技術や情報漏洩も、企業にとってはリスクで無視できない問題です。
2.勝手に会社の名前を出して営業活動をする恐れも・・・
他にも、同業他社で副業を行うとなれば、本業で勤めている自社の利益を損ないますし、そうなれば認めるわけにはいかないでしょう。
更に加えて、勝手に会社の名前を出して営業活動をする恐れもなくはありませんから、多くの企業はリスクや損失を恐れて一律禁止にしているわけです。
それでも、ルールに基づいた副業は解禁されるべきですし、特殊な事情を除けば誰にでも挑戦のチャンスや権利が与えられてしかるべきです。
その理由は簡単で、一番はやはり収入を増やし安定させることができたり、本業とは異なる経験を積んでフィードバックできるからです。
日本社会においては、少子高齢化と労働人口の減少が懸念されているので、働ける人を少しでも多く確保することが課題となっています。
単純に労働時間が増えるだけなら問題ですが、自由な働き方で労働によって社会貢献できるならば、積極的にそうした方が良いと思われます。
近年では、働き方の自由を増やそうとする議論が活発化しており、自宅にいながら会社の仕事ができるような仕組みを採り入れ始めている企業もあります。
働き方に多様性が生まれれば、それだけ収入が得られるチャンスが増えますし、地域の経済を活性化させることもできるので一石二鳥です。
3.国レベルで副業解禁を促進する方向性で動いている
これらの動きには政府も関わっていて、副業解禁を促進する方向性でまとまっています。
仮に解禁が当たり前になれば、企業も当然ながら影響を受けますから、雇用者と被雇用者のお互いにとってウィンウィンとなれる結果に至ることが重要です。
企業側には、単純に解禁してもデメリットの方が大きいので、納得できるようにルールに基づく必要があるでしょう。
リスクや懸念を払拭できるルールがあれば、企業も納得することが可能となりますし、被雇用者も安心して本業以外にも取り組めるはずです。
現在はインターネットが社会のインフラとなり、場所や時間を選ばずにビジネスを行うことができます。
これを言い換えると、小さな労力で短時間だけ働いても、従来より多くの収入が得られる可能性があることを意味します。
本業に問題がない範囲内で認められれば、普段とは違った挑戦でスキルアップができたり、人材としての価値を磨くことが可能となるでしょう。
ようは本業とそれ以外のバランスが重要で、本業が疎かになってしまう働き方はNGですが、上手く両立できるのであれば、むしろ積極的な挑戦が可能な方が利点は大です。